NYに住むデイブ(アーロン・ジョンソン)は、コミックオタクでスーパーヒーローに憧れる平凡な高校生。ある日、インターネットで買った自前のスーツとマスクで、自分もヒーローとして勝手に街で活動を開始。何の特殊能力も持たない彼は、初出動のときにあっさり犯罪者にやられるが、その捨て身の活動がネットで話題になり“キック・アス”の名で一躍有名に。やがて高度な訓練を受けた美少女ヒーロー“ヒット・ガール”(クロエ・グレース・モレッツ)とその父“ビッグ・ダディ”(ニコラス・ケイジ)の力を借りて、犯罪組織に立ち向かう!
ヒーローオタクが実際にヒーロー(コスプレ)やってみたらガチ勢の親子現る、みたいな。
なんの特殊能力も持っていないのによくもまぁヒーローをやってみようと思うよね。この辺は思春期によくある「自分には何かがある」みたいなもんなんだと思います。
でも実際に行動に起こすことって大切ですよ。
ジョー・ストラマーだって
「実際にトライしてない奴がやっている奴に対して何が言える」
って言ってますしね。
さて、ヒーロー活動が話題になって世の中が動いていきます。この辺YouTubeなんかに動画が上がるところなんかいかにも現代っぽくて、拡散していく様子はリアルですね。
そんなこんなしてたらガチでヒーローやってるちょっとおかしい親子登場。(ヒットガール&ビッグダディ)
こちらは本気でヒーローをやっているので悪党に容赦がなく、そこが痛快。
でも「現実世界で本気で悪党退治」なので、本気で殺っちゃうところなんかは、苦手な人はダメだと思う。
あくまでも「ヒーロー映画」ではなく「現実世界でヒーローやってみました」という世界観だからやりすぎ感が否めないんですね。自分は容赦なさっぷりが楽しめましたけど。
「おいおい、そんなに殺ったら絶対足がつくぞ」
とも思いましたが。
ところでラストで主人公が思いっきり悪党を殺しちゃうけど、彼は大丈夫だったんでしょうか。良心の呵責とかそいういうのは。
悪党とはいえ「殺人を犯す」ことに対して普通の人である彼はどう思ったのかなー、なんて勝手に心配していました。意外と感情移入してたみたいです。
例えば犯罪者は射殺してしまうアメリカの警察官とかどうなんでしょうね?
いくら相手が犯罪者で自分が警察という立場とはいえ、人を殺めてしまったらトラウマになったりするのかな。どうなんでしょう。
現実世界に舞い降りたヒーロー志望の若者のちょっとした情けなさと、ガチのヒーローが彼を(結果として)成長に導くようなところを観ると、これは青年の成長物語なのかなと思いました。
続編もあるので観てみよ。