’04年のカンヌ映画祭で審査委員長クエンティン・タランティーノをはじめ、圧倒的な大絶賛でグランプリ受賞!「JSA」のパク・チャヌク監督が、日本のカルト・コミックを原作に作り上げた韓国最高の映画!
ごく平凡な生活を送っていたオ・デスはある日、突然誘拐され、15年間監禁された。解放されたデスが、自分が監禁された理由を解き明かすために奔走する5日間の物語。
たまに行く漫画喫茶で久しぶりに見つけたのがオールドボーイでした。
ところがなぜか2巻までしかない。
いやいやいや、とっくに完結している漫画なのになぜ?
大体の流れはわかっているけど最後の方はうろ覚えだから読みたかったのになぁと思っても今そこに無ければ読めない。
というわけで気になってしまったので映画の方を観てみました。
基本的な流れは漫画と同じでした。
- ある日監禁される
- 15年後外に出る(漫画は10年)
- なぜ監禁されたのかを探る
- 徐々に繋がる点と点
- 衝撃の事実・・・!
こんな感じです。
映画化の際における設定の変更もありますが、よくあることだし仕方ないからそういうもんとして思って受け止めました。
個人的に好きなのは主人公の武器がトンカチなところです。これってすごく生々しいなと。
こういったバイオレンスな作品ならナイフとか拳銃を使いそうなもんですが、一応主人公は一般市民な訳で。
ナイフも拳銃も人を殺せるけどトンカチならギリギリ殺すまでは行かない。(殺せるけど)
持っていたとしても禁止されているものでもない。しかもすぐ手に入る。
ついでに言うと、作中でもあったように拷問で歯を抜くことも可能。なかなか万能です。
そして観続けて分かったのが、「主人公の復讐劇」ではなく「主人公が復讐されてる劇」だったと。
15年も突然監禁されているにはそれなりに理由があります。
監禁された方からすれば何も分からないから理不尽極まりないけど、監禁した方からすればそれほどの恨みを持っていたわけですよ。合法非合法は問わず復讐したいくらいに。
主人公は恨みを受け止めて自分から舌を切って償いを示したものの、復讐した側はやりきった感から虚無感に襲われて自殺。
救われない話だなぁと思いましたが、最後は一応綺麗に締められてました。
うろ覚えだけど漫画とは違う終わり方ですね。監禁の理由は理不尽だったような気もするけど主人公は別に自ら傷を負ったりってことは無かったような気が。
バイオレンスもエロスもあって思ったよりも楽しめましたが、思い出してきたら原作の続きを読みたくなってきた。漫画の代わりに映画で補完しようと思ったのにこいつは誤算だった。
違う漫画喫茶に置いてあるかな?
それにしても背中にナイフが刺さったままヤクザ相手に無双をかますとか、韓国人は頑丈だね。
公開 | 2003年 |
監督 | パク・チャヌク |
主演 | チェ・ミンシク, ユ・ジテ, カン・ヘジョン |
評価 | ★★★☆☆ |
理由 | 設定変更はご愛敬、と思ったけど漫画の内容を知りたくて観たから 内容が若干変わってると違和感が。 でも意外と楽しめた。 |