スーツ、帽子、ネクタイ、サングラスと、全身ビシッと黒ずくめでキメた二人は、ジェイク・ブルース(ジョン・ベルーシ)&エルウッド・ブルース(ダン・エイクロイド)。義兄弟のちぎりを交わすこの二人が出会ったのは、幼少時代の孤児院でのこと。久々に孤児院を訪れた二人は相変わらずのいい加減ぶりをシスターにとがめられるが、そこで孤児院が資金難で存亡の危機に立たされたことを知る。孤児院を救うため、かつての仲間と“ブルース・ブラザース・バンド”を再結成し、コンサートで稼いだお金を孤児院に寄付しようと考える二人だが、それはハチャメチャ珍道中の幕開けだった!
もう何回も観ているんですけど、吹き替え版は初めて観ました。
洋画を吹き替えで観ることに抵抗がある人もいるでしょうし、どっちかというと自分もそうでした。でも実際に観てみるとスルっと頭に入ってくるのであまり問題無いんですよね。
そもそもバイリンガルじゃないんだから英会話が理解できるわけでもないし。結局字幕か吹き替えかなんて気分的なもんですよね。
さて、ブルーズブラザーズ。
最初に見たのはたぶん高校生くらいでしょうかね。当時の自分はメタルが好きだったので作中のR&Bやロックンロールなどの音楽は別に特別好きなジャンルではありませんでした。
でもそんなこと関係なく盛り上がれる。これぞ本物の音楽の力ですね。
初めて観た当時から自分でも知っているような超有名ミュージシャンが出ているってことはわかっていましたけど、歳をとってから観てみるとまた違った味わいがあります。
もちろん最初に見たあとの年月で彼らの音楽に触れた後ってのもありますけど、より一層
「この人が、歌って踊って!」
という意識が強いです。
ジェームスブラウンがゴスペルでファンキーに歌い上げ、
アレサフランクリンが貫禄たっぷりに「Freedom!」と歌い上げ、
街中じゃジョンリーフッカーがブギーを渋く歌い上げ、
レイチャールズは店の外の人間を全員踊らせ、
なんかもう、どの場面を切り取っても音楽満載で楽しい。
現代ではもう彼らの音楽は古いんですけどそんなこと気にせずに触れてみてください。
現代のR&Bもいいかもしれませんが、今売れている人たちのDNAには上記のアーティストの音楽が入っているはずです。
音楽も楽しいけど、やることなすこと大抵ぶっ飛んでるところも楽しい。
カーチェイスも安宿爆破もガス爆発も無茶苦茶なんだけど、ブルースブラザーズのジェイクとエルウッドはケロッとして何事もなかったように「さ、行くぞ」って不死身加減が最高。
10分に一度くらい何かが起こるような映画ってのもそんなにないような気がします。
だから見ていて本当に退屈しない。
そして最高の音楽も散りばめられている。
どっからどう観ても隙がないくらい最高。
落ち込んだり元気が無かったりする人は薬代わりに観てください。
楽しさといい音楽でちょっとはスッキリするかもしれませんよ。
惜しむらくは今回の吹き替え版が伝説(?)のせんだみつお&小野ヤスシ版ではなかったことくらいですかね。
公開 | 1980年 |
監督 | ジョン・ランディス |
主演 | ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド |
評価 | ★★★★★ |
理由 | 最高の音楽と最高のコメディ 星を削る理由が見当たりません |