94年のデビューからわずか3年でロック界の頂点に到達した“オアシス”アルバム7作品すべてがUKチャート1位、全世界でCDトータルセールス5,000万枚以上を記録!結成から96年のネブワース・ライヴまでの<成功に至るまでの壮大な旅の日々>その真実が今、語られる
アマゾンプライムビデオより
さて、来週にはNoel Gallagher’s High Flying Birdsが来日公演がありまして有給を取って幕張まで行ってきます。
オアシスがブレイクしたあの頃、いわゆるブリットポップの音楽にハマってまして。もちろんオアシスもどハマりして聴いてました。
それまではメタルとかハードロックとか聴いていたんですがだんだん飽きてしまい、何か新しい刺激を欲していた頃にブリットポップのブームとぶつかったんですね。
いやー新鮮でしたねー。
メタルと違って髪が長くない。(笑)
着てるものもカジュアルで力が抜けている。
ブームだからいろんなバンドもいてその辺の知識がほとんどなかった自分にはあちこちにお宝があるような気分でした。あの頃はよくCD漁ってましたよ。
Contents
個人的に好きなシーンは、
映画はノエルとリアムの幼少期の話〜オアシスの結成、そして25万人を集めたネブワースでのギグまでを描いています。
エピフォンのレスポール
ノエルがオアシスの極初期のリハーサルで使っているギターがエピフォンのレスポールでした。
エピフォンのセミアコを愛用していたノエルだからそれは自然なことなのかもしれませんが、ギブソンではなくエピフォンのレスポール。
安いんですよね。
今となっては金持ちでギターなんざいくらでも選びたい放題でしょうけど、ノエルにも金が無くてそんな時期もあったんだなぁと。
その辺がすごくリアルで好きです。
日本でのオフショット
ツアーで訪れた際にいろんな映像や写真が出てきます。
そりゃまぁ自分も日本人だからそういうの出てくると嬉しいですね。
というか自分が初めてオアシスのライブに行ったのは「Be here now」の武道館の時なんで映画に出てくる来日時の様子を見れるのは楽しいです。
アラン・マッギーとの出会い
マンチェスターからスコットランドまで、ブッキングもされていないライブハウスに「俺たちも演らせろ」と行ってアラン・マッギーと出会った有名な話。
もっと細かく説明されてて良かったです。
というかこういうのを運命というんですかね。
もし、
「スコットランド?めんどくせぇから行かね」
とかなっていたら有名インディレーベルの社長に会うこともなく、ブレイクするかもしれないけどそれはもっと後の話だったかもしれないので。
仕事を辞めたスタッフも連れてネブワースへ
ネブワースのライブへはヘリコプターで向かうわけですが、耳の調子が悪くなって辞めざるを得なかった、初期から一緒に働いていたPAスタッフも一緒に連れて行くんですね。
「俺たちが成し遂げたことを一緒に見たかった」
ということで。
意外と義理堅いというかなんというか、ノエルの優しさの一面が見れます。
父親の写真
そっくり。(笑)
ネブワースはオアシス版「スパイクアイランド」かな?
ノエルは以前ストーンローゼズがスパイクアイランドでライブをした時のことを振り返って、
「あの集まりにこそ意味があった」
と言っていました。
ネブワースで25万人も集めた集大成的なライブはそれと少し通じるような気もしました。
毎回はできない。でもやるなら今しかねぇみたいな。
そしてそれはキャリアの中でも特別な瞬間なわけです。
日本ではGLAYも20万人集めてましたけどいずれにしろブームが肥大化しすぎて行くとこまで行った、という印象もあります。
さて、あの場所に集まった人たちには何かしらの意味はあったのか?
たぶん後ろの人はほとんど見えなかったでしょうけど盛大な祭りに参加したという楽しみはあったのかな。
しかもここにたどり着くのにたったの3年って。
いくらノエルの才能やブリットポップのブームやゴシップ的な言動があったとはいえ、3年で25万人を集めるほどのバンドに成長するって、なんかもうすごすぎて狂ってる。
ノエルは
「ネブワースはインターネット誕生前、最後の素晴らしい集まりだった」
と言っています。
今ならネットやSNSを介してブームが爆発的に(簡単に?)広まるのかもしれないけど、ネブワースに集まった人たちには自分たちで見つけて手に入れたでっかい宝物みたいなもんなんでしょうかね。
リアムとノエルの性格の違いがよく出ている
何より面白いのは、やっぱりというかなんというか兄弟での性格の違いですかね。
基本的には2人ともマンチェスターのチンピラ然とした感じなんですけどノエルは兄だからか、またはリーダーだからなのか冷静にものを見ていますね。
リアムは永遠のやんちゃなロックスター然としていて今も昔も変わりません。
だからリアムとノエルでネブワースの印象が違うのは興味深いです。
リアム「またあれをやれるならいつでもやるぜ」
ノエル「俺は何かの終わりを感じていた」
やっぱりというかなんというか、「どこまでもトコトンやってやる」的なリアムがいて、「冷静な」ノエルが手綱をとって動いていたバンドなんでしょうかね。
それでうまくバランスを取っていても結局限界が来て結局解散するわけですけど。
でも今も2人の性格は特に変わっていないだろうところが愛すべきマンチェの眉毛兄弟ってとこでしょうか。
ここがターニングポイントだったのかもね
この映画がネブワース公演で終了したのもすごくいいなぁ。
バンドの絶頂期でこれからは何かが変わってしまう前で終わっている。
実際、その後ボーンヘッドとギグジーは脱退してアンディ・ベルとゲムが入って新体制になりますけど、やっぱりなんか違うなーという感は否めませんでした。
初期のオラついた感じは薄れていたと思います。
もっとも個人的にはアンディもゲムも好きなバンドのメンバーだったから、個人的にはオアシスに加入したことは嬉しかったですけどね。
(もっと言うとアンディにはRIDEを再結成してほしかったけど)
(でも今再結成したからいいか)
ラストはマスタープランが流れて終わるんですけどこれもいい。
巨大化して自分たちではコントロールできなくなってきた、でもこのまま流れに身を任せて進んでいこうか?みたいな印象を受けます。なんとなくね。
オアシスくらいのビッグな存在でもマスタープラン(神が作った運命的な?)の一つ、みたいなね。
未だになんでこの曲がカップリングなのか分からない。
そんな曲が初期のオアシスにはゴロゴロあったからノエルの才能には恐れ入ります。
あんな一大ムーブメントになるようなビッグなバンドと同時代を過ごせて本当に良かったな〜と思います。
今はそういうバンドあるのかな?あるかもしれないけどムーブメントになるほどの存在は思いつきません。
ま、その時代ごとにいいものはいつでもあるから
「この時が一番最高!」
ってことは言いませんけどね。
懐古主義になりたくないし。
さ、来週のノエルの来日公演が楽しみよ。
でも我が家から幕張が遠いのが悩みのタネでやんす。
オアシス:スーパーソニックの評価は、
公開 | 2016年 |
監督 | マット・ホワイトクロス |
主演 | リアム・ギャラガー, ノエル・ギャラガー |
評価 | ★★★★★ |
理由 | あの時代に夢中になって聴いていたあの日のことを語られたらそりゃーねー。 ネブワースに関して、ノエルとリアムの意見は対照的で興味深い。 |