タクシードライバーとして働く帰還兵のトラビス。戦争で心に深い傷を負った彼は次第に孤独な人間へと変貌していく。汚れきった都会、ひとりの女への叶わぬ想い – そんな日々のフラストレーションが14歳の売春婦との出逢いをきっかけに、トラビスを過激な行動へと駆り立てる!!
アマゾンプライムビデオより
実は20年くらい前に一回観ています。大学の後輩と彼の家で観たんですね。
ビデオ自体は別の後輩からの大推薦だったんです。「タクシードライバー」という映画自体は有名らしいので名前は知っていました。だからちょうどいいやと思って一緒に観たんですよ。ところが観終わって2人とも
「よくわからん」
という感想しか出てきませんでした。
アマゾンプライムビデオで何かないかな〜と探していた時に目に止まって当時のそんなことを思い出しましてね。
今なら当時よりも思慮が深くなっているかもしれないので理解できるかもしれない。
というわけで観てみました。
日本のキレる若者とダブりました
とりあえず最後まで観ましたが、やっぱり「分からん」という感じでしょうか。
20年前は「よく分からん」という感想が今回は「分からん」。
何かしら引っかかるというか余韻というか、そういうものは感じました。
簡単な流れとして
- 退役海兵隊で不眠症のトラビス(デ・ニーロ)がタクシー運転手になる
- 選挙運動してる女性に一目惚れ、デートに誘うもポルノ映画に行って振られる
- 若い娼婦であるアイリス(ジョディ・フォスター)に出会う
- なんとか助け出そうと画策する→銃を購入
- 演説中の大統領を殺そうとする→失敗
- アイリスを解放しに武装して売春宿へ
こんな感じかな?
なんでこんな危険な青年が野放しになってんのかね。これがアメリカなのかね。
さて。
「よく分からん」が「分からん」になった理由を考えてみた。
この20年で日本も理不尽な事件が増えたんですよね。いわゆるキレる若者的なあれです。
デ・ニーロ演じるトラビスもそんな若者とダブるんですよ。
社会や色々なものに対する不満、でもそれってて自分のせいでもあるんじゃないの?そこに目を向けずに不満を爆発させるようなところがね。
その最たる例がデートでポルノ映画に行くシーン。
当然振られるのになぜか怒る。
そして徐々に不満がたまっていく。
で、銃を購入したり大統領候補を暗殺しようとしたり。
いわゆる「むしゃくしゃしてやった」若者たちとダブるんですね。
引っかかるとか余韻とかを感じたのは多分そこなんでしょう。
この20年でそれくらいしか理解が進まなかった自分の思慮の浅さにも笑えますけど。
でも総じて一言感想をといえば「分からん」ですね。
こんなレビューを読むよりアマゾンの批評を読んだ方が「あ、そういうことなの?」とよく理解できます。
それくらい深く考察できる人間になりたいもんですね。
それにしても首を撃たれたのに結局生きているデ・ニーロのタフガイ加減が素晴らしい。
アメリカ人は頑丈だね。
タクシードライバーの評価は、
公開 | 1976年 |
監督 | マーティン・スコセッシ |
主演 | ロバート・デ・ニーロ、ジョディフォスター、アルバート・ブルックス |
評価 | ★★☆☆☆ |
理由 | 当時のアメリカの社会状況とか分かっていればもっと理解できたのかも。 でもロバート・デ・ニーロのモヒカンはかっこいい。 |