ミラクルエッシャー展に行ったので美術素人なりに見所と鑑賞のポイントを考える

今日は上野の森美術館で開催中のミラクルエッシャー展に行ってきました。

前回のエッシャーの展覧会が確か2006年。
摩訶不思議なあの版画をもう一回見たいな〜と思っていたんですけど、12年の時を超えてようやく再会です。
本当はもうちょい後でもいいかなとは思っていたんですけど、6月6日〜7月29日までの開催。7月の土日はいろいろと用事もありそうなので「ここしかない!」と思って行ってきました。

エッシャーって誰?

マウリッツ・コルネリス・エッシャー(Maurits Cornelis Escher, 1898年6月17日 – 1972年3月27日)はウッドカットリトグラフメゾティントなどの版画製作でよく知られたオランダ画家版画家)である。建築不可能な構造物や、無限を有限のなかに閉じ込めたもの、平面を次々と変化するパターンで埋め尽くしたもの、など非常に独創的な作品を作り上げた。

Wikipediaより

たぶん美術の教科書で見たことあると思います。
いわゆる「だまし絵」的な版画のあれですよ。
特別美術の素養があるわけじゃないですけど、有名な作品が見られるなら、ということでたまに美術館に足を運びます。たまにそんなことするのも結構楽しいもんですよ。

大して美術の知識がない自分の、個人的なミラクルエッシャー展の見所

美術の教科書で見たことある、あの「だまし絵」

ま、鉄板ですよね。
実際に鑑賞すると、

「なんでこんなこと思いつくんだ?」

と不思議な気分になります。
版画の技法(リトグラフ)の細かいことはよく分かりませんけど「『描く』以外でもこんな細かく表現できるのね」と知ることができます。
(一応技法についての説明は会場内にも書いてあります)

そして、

「ずるい」

と、筋違いな嫉妬を覚えました。
嗚呼、エッシャーの10分の1でもいいからこんな発想力が自分にあればな〜、なんてね。

初期の作品

エッシャーといえばだまし絵、というわけでそれ目当ての方も多いと思います。実際自分もそうですし。
でも初期の木版画の作品も実に味わい深いです。

「板に彫刻刀(?)で削ってこんなに細かい作品ができるのか、すげーなおい」

って気分でした。

いわゆるだまし絵の作品とは技法が違うのでまた違った趣が感じられます。
個人的にはエッシャーの肖像画が好きですね。
ニヒルな笑みがなんとなく頭に残ります。へー若い頃こんな顔してたんだ。

自分がエッシャーの作品に入れる

「体験型映像コンテンツ」としてそんなこともできます。
これ面白いな〜と思ったんですけど、時間が無くてできませんでした。

10秒間好きに動いてその姿を「相対性」という作品(今回の展覧会のポスターの版画です)と合成するんですね。
その動画はダウンロードできるのであとで楽しめますよ。

 

ところで前回はグッズで作品のキャラクター(?)のガチャガチャがあったんですけど、今回は無かったのがちょっと残念でした。

前回のエッシャー展のガチャガチャで手に入れたちょっとキモい人面鳥。
でもどっかいってしまいました。とほほ。

美術館へ初めて行く人が押さえておきたいミラクルエッシャー展のポイント

ま、自分も素人なんですけどね。
そんな立場から「この辺を頭に入れておくといいよ」くらいに思ってください。

混みます

ミラクルエッシャー展は人気の展覧会なので、ふらーっと行ってすぐ入れるわけではありません。
自分が列に並んだのが12時に過ぎ。実際に入れたのは30〜40分後です。
会場外は木陰があるとはいえ暑いので気をつけてください。
公式のツイッターがあるので情報を確認するのがいいでしょう。

また、土曜日は20時までやっているのでそれに合わせていくのもいいですね。
18時くらいだとあまり混雑していませんよ。
(最終入館19時半、20時閉館)

チケットは美術館の前でも売ってますけど事前に買っておく方が良いかな。
上野駅公園口改札内、3番線の階段の横でも売っています。
改札を出てしまったら上野公園入り口の近くの案内状でも売っています。
またはコンビニや金券ショップで事前に用意しておきましょう。

音声ガイダンスを使ってみよう

大抵の美術館では音声ガイダンスの貸し出し(有料)があります。
別に無くても鑑賞できますけど、自分のように大して美術の知識がない人にとっては「ただ見る」よりも深く鑑賞できます。

以前美大生の人に「絵を見て思ったままを感じればいいんですよ」と言われたことがありますが、思慮深くない自分は「ふーん」とか「ほー」くらいにしか思えないこともあります。
そんな浅い知識しかない、でも見てみたいという人たちのための強い味方になります。

途中で休憩を入れる

全作品をじっくり鑑賞すると、意外と時間がかかります。
人にもよりますが、大抵2時間くらいでしょうか。それが人気の展覧会ともなると混雑するので余計時間がかかります。

そうなると当然疲れてくるんですね。意外と体力を使います。
もし会場内のイスが空いていれば座って一息入れましょう。
今回は座ったら寝てしまいましたが、この小休止のおかげでちょっと回復できたので最後までゆっくり鑑賞できました。

もし荷物が重かったらコインロッカーを使うのもアリです。
実をいうと今日は別件の用事もあったので荷物が重くて、コインロッカーを使いましたが大正解でしたね。

 

そんなわけでミラクルエッシャー展の東京での会期は7月29日までです。
そのあとは大阪、福岡、愛媛と回って次に日本に来るのはいつでしょうね。
また10数年後でしょうか?
興味があったら行ってみるのも一興かと思いますよ。

 

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